スカラーの衣食住

ど田舎のブラック企業で働く社畜。基本給12万円という嘘みたいな低賃金でサバイバル中です。日常での気付き、お役立ち情報などを発信していければと思います。

魚の目治癒・予防への第一歩は 「角質除去」と「インソール(中敷き)」で!

 

足の皮膚が一部分だけ厚くなり、歩くたびに痛みが生じる魚の目。ヒール等足幅に合わない靴をはき続けることや、姿勢の悪さなどが原因だといわれています。私も左足が魚の目になり、痛い思いをしました。

 

位置は足裏上部中央付近。このあたりにできるということは、「開帳足」になっている可能性が高いらしいです。歩き方を直すのは時間がかかるので、今はとりあえずインソール(中敷き)でフットケアをしています。ダイソーですが、これを敷くだけでも大分負担が軽減されて楽ですよ。

 

目次

 

 

 魚の目とは

魚の目とは、一言で言うと「足裏や指にできるできもの」のことです。歩行時などに連続して1箇所に刺激が加えられると角質が厚くなり皮膚に侵入。芯が神経を圧迫し痛みや出血があらわれます。

 

正しいケアや病院での治療により芯を除去すればなくなります。しかし、根本的な原因をなくさなければ、また同じ場所にできてしまうのがやっかいなところ。魚の目ができるそもそもの背景には、開帳足や外反母趾、糖尿病などほかの原因が隠れている場合もあります。これは体からの小さなSOSサインかもしれません。たかが魚の目と軽視せず、大きな病気を予防するためのきっかけと考えましょう。

 

《発症までの流れ》

①いつも同じ場所に摩擦・圧力がかかる。

②刺激から守るため、皮膚の角質が厚くなる。

③角質が皮膚にめりこんで増殖し厚くなる。

④芯となった固い角質が足裏の神経を圧迫して痛む。

 

《魚の目に似ている皮膚疾患》

タコ

魚の目と同じく角質が厚くなる症状ですが、皮膚の内側ではなく外側に増加するものです。芯も痛みもありません。

 

イボ

「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」や「ミルメシア」など、ウイルスで発症するもの。患部が拡大したり、ほかの人に感染することもあるため病院で治療する必要があります。素人には見分けがつかないので、ちょっとでも疑わしいと思ったら専門家に行くのが安心ですね。

 

魚の目ができる原因

魚の目の一般的な原因は、サイズが合わない靴や、底が薄い靴をはくことによる刺激です。私は雑貨店で買った1,000円前後のスニーカーをかれこれ半年くらいはいているのですが、靴底が薄く、直で地面を踏みしめているような気がします。「大地を感じて歩く!」っていうのもいいですが、長距離歩くのは正直ごめんこうむりたいです。(ちなみにゴムの部分に亀裂が入って、そこから薄い布が見え隠れしています。これは、買い換え時ですね…)

 

《魚の目発症の原因》

☆靴底が薄く、歩くたび足に衝撃が伝わる。

☆大きすぎてブカブカ、あるいは足幅がせまく窮屈な靴をはいている。

☆姿勢が悪い、あるいは歩き方にクセがあって加重バランスが悪い。

☆血行不良・冷え性気味で外部からの刺激を受けやすい。

☆糖尿病で感覚が鈍くなり、靴のサイズ感・足裏の異変が分からない。

など

 

《魚の目ができる位置と原因》

上部中央

ヒールをよくはいたり、「開帳足」になると魚の目・タコができる部分。

 

小指の付け根

この場所にできると外反母趾やO脚である可能性が。痛みが強いことが多いです。

 

小指の横

足の形が正方形であったり、「開帳足」の人が悩まされるところ。先の細い靴も原因の一つ。

 

親指の付け根

歩き方にクセがあったり、靴のサイズが小さかったりするとできやすい位置です。

 

親指の横

外反母趾の方にできやすい場所。この部分は角質が厚くなりやすいので注意。

 

指の間

小さい靴をはいていると圧迫され、指同士の刺激で角質が厚くなります。

 

かかと

負担がかかりやすい場所。刺激が集中し、芯のある魚の目ができやすいです。

 

 

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開帳足

 筋力低下等により、体重を支えるバネの役割を担う「土踏まず」のアーチが崩れることで、地面につくように平たくなっていくのが開帳足。放置すると外反母趾につながります。

魚の目ができやすい位置→足裏上部中央、小指の横

 

外反母趾

 足の親指が人差し指の方へ「く」の字に曲がって変形している状態。つま先や足全体を地面につけると負担がかかるため、かかとから着地するように気を付けること。

魚の目ができやすい位置→小指の付け根、親指の横

 

O脚

 かかととつま先をくっつけて立ったときに、太もも・膝・ふくらはぎが合わず開いてしまう状態のこと。猫背など、姿勢の悪さも原因の一つと考えられます。

魚の目ができやすい位置→小指の付け根

 

 

自然治癒・予防に向けて日常でできるケアは?

ここでは、予防・改善に役立ちそうなケアを載せていきます。これらをやったから必ず治癒するというわけではありません。しかし、あくまで自分のできる範囲で「予防」「これ以上悪化させない」「再発を防ぐ」ために家でできるケアをしていきましょう。

 

私は20代後半ですが、今になって足を酷使した証が出て、もっと前から足を労っておけば良かったなと思ったので、もし今症状が出てないという方も、早いうちから負担をかけない生活を送っておくことを強く推奨します。

普段から歩き方のクセや姿勢を正し、筋力をつけておくことで、将来開帳足や外反母趾だけでなく、腰痛を防ぐことにもつながるんじゃないでしょうか。

 

《すぐにできる対処》

☆靴を変える

症状が軽いうちなら、サイズが合った靴に変えるだけでも効果があるかもしれません。ヒールははかず、フラットなものにして負担を軽減してください。

 

☆角質ケア

軽石や足洗マットで足裏をお掃除。力を入れてこすりすぎると余計な刺激になってしまうため、丁寧にやさしく洗いましょう。

 

☆中敷き(インソール)を使う

歩行時の衝撃が大きい状態で長距離を歩くと、当然足への刺激も大きなものになります。地面と足裏との間にクッションをはさむことで、衝撃をやわらげます。

 

☆市販薬に頼る

角質を柔らかくする市販薬も売っています。軽度の場合はこれで治る場合もありますが、使い方を誤って健康な皮膚まで除去してしまったり、魚の目だと思っていたらウイルス性のイボだったりと悪化させてしまう可能性もあるため、個人的にあまりおすすめしません。私も使うか迷いましたが、様子を見ているうちに治ったので幸い市販薬に頼らず済みました。

 

《長期で改善していくこと》

☆歩き方のクセ・姿勢を改善

歩幅をやや広めに、しっかり足を上げてかかとで着地するのが正しい歩き方です。足裏全体を地面につける「ぺたぺた歩き」は足に負担をかけます。

 

☆足の筋力を付ける

運動不足などで足の筋力がなくなると、「土踏まず」のアーチが崩れ「開帳足」になりやすいです。そのまま高齢になると転倒の危険もあるため、将来寝たきりにならないためにも下肢を鍛えることが重要です。

(私もオフィスワークで運動不足なので、そのうちなにか手軽にできる筋力づくりの方法を調べて実践していきたいなぁと思います。その際はレポートします!)

 

☆適度な運動・食生活改善

血行不良や冷えも原因の一つ。ウォーキングなどの有酸素運動で血行を促進したり、ショウガやココアなど体を温めるものをとったりしましょう。適度な運動とバランスの良い食生活が健康に不可欠ですね。

 

体を温めるために、私はバスタイムを充実させることも大事だと思っています。前ページでおすすめの入浴剤についても紹介しているので、よければこちらも読んでみてください。 

sabakunoscalar.hatenablog.com

 

 

《症状が軽い場合は自然に治ることも》

ちなみに私は「角質ケア」「インソール」で改善しました。お風呂に入ったときは100均の足洗いマットで軽く足裏をマッサージするようにこすり、治癒を祈る毎日。まだそこまで深いものではなかったのか、3カ月ほどたったある日、風呂上がりにやさしく爪でつまんだらぽろっととれました。入浴で皮がふやけているときにひっぱってみるのがいいのかもしれません。(ただし、変に刺激を加えると逆効果になる可能性もあるらしいので慎重に!)

それから中敷き(インソール)を靴にはめ、フカフカクッションで歩行時の負担を軽減しています。これがよかったのか、自然に穴がふさがって今はほぼ元通りです。けっこう歩くのが楽になった実感もあります。

 

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ダイソーでインソールを何種類か買ってきました

 

ぴったりフィットする靴を選ぶのはなかなか難しいですし、姿勢や歩き方を直したり、足の筋力を付けたりするのはけっこう時間がかかります。これについてはじっくり矯正していくとして、ひとまず手軽にできる「角質ケア」と「インソール」から改善していくのがおすすめです!

 

足洗いマットについては100均のものはちょっと固いので、金銭的に余裕がある方は柔らかいフットグルーマーにした方がいいかもしれません。

 

 

《根本的な原因から解決》

「シューフィッター(フスフレーガー)」という専門家がいるそうです。魚の目、外反母趾、巻き爪など足の悩みを解決するプロフェッショナルで、魚の目除去・痛みのケアをしてくれるほか、正しい靴の選び方、生活習慣などもサポートしてくれます。「悩んでいるけど病院に行くにはまだハードルが高い」という方、「根本的な原因から改善したい」という方は一度フットケアサロンに相談してみるのも良いかもしれませんね。

 

 

素人判断は危険!根深い芯は病院へ

病院に行くのは個人的に怖いので、私は様子を見ながらケアをしましたが、「もしウイルス性のイボだったらどうしよう」と少し不安でした。やはり最も安全に治療できるのは専門家です。軽度であれば痛みもなく取り除いてもらうことができますし、出血により芯が黒ずんできた、あるいは痛みが大きくなったときは症状が進行している証拠なので、急いで皮膚科(近くにない場合は形成外科や整形外科)に行く必要があります。

 

《病院で行われる処置》

薬剤配合の絆創膏・塗り薬

サリチル酸メチル」配合の絆創膏あるいは塗り薬で皮膚を柔らかくしたのち、メスやハサミを使って芯だけを取り除くのが一般的です。

 

外科手術で除去

局所麻酔をしてから患部をメスで切り、芯を除去します。生活に支障が出るほどの痛みが出る重度の場合はこの方法がとられるそうですが、魚の目自体の痛みよりも術後の傷の方が痛みが出るといわれているので、できれば回避したいですね…。

 

レーザーで除去

メスの代わりにレーザーで患部の芯を除去する治療です。深い芯もしっかり取ることができ、外科手術よりも出血や痛みが少ないとのこと。皮膚が腫れたり化膿したりしているときに選択される方法です。保険適用外というところがデメリットですが、できれば外科手術よりはこちらを選びたいところ。

 

 

まだまだ足に異常がないという方も、既になんらかの症状が現れている方も、足は体を支えてくれる大切な器官です。早いうちに、極力負担をかけない習慣・環境をつくって労ってあげてくださいね!

 

 

 

それでは!私はインソールでルクソールまでひと歩きしてきます!

(…冗談です)