スカラーの衣食住

ど田舎のブラック企業で働く社畜。基本給12万円という嘘みたいな低賃金でサバイバル中です。日常での気付き、お役立ち情報などを発信していければと思います。

インド人を目指す!?本格マサラチャイの作り方をマスターしたい!

 

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カレーのお供は「ナン」と「チャイ」というほど、ここ2年くらいネパール人のカレー店にはまっています。それに伴い、インドの国民的飲み物「チャイ」にも夢中になりました。

 

自宅でも飲みたい人向けに、茶葉とスパイスがセットになっているパックも一般に売られているのですが、せっかくなのでイチから作ってみたい!ということで、挑戦してみました。

 

目次

 

 

チャイとは?

チャイ作りの前に、私の周囲では「チャイって何だ?」という人がけっこういたので、そもそもチャイはどういう飲み物なのかについてまとめてみます。

 

【特徴】

「チャイ」を簡単に説明すると「スパイス入りのインド式ミルクティー」です。コクがあるミルクと紅茶の中に、すっと爽やかな香りがぬける甘さを引き締める香辛料が特徴的なお茶だといえます。

 

使用するスパイスはカルダモンやシナモン、クローブなど。好みによって調合する種類や分量を変えられるのも魅力の一つです。茶葉もスパイスに負けず深みを出すため、濃いものを使うのが推奨されています。

 

ちなみに「チャイ」はヒンディー語で「お茶」。つまりインドでは、厳密にはミルクもスパイスも入っていない単なる紅茶も「チャイ」に含まれるということです。ただ、現地では砂糖入りの紅茶を「チャイ」として出すこともあるという話も聞きますね。

 

日本では「インド式に甘く煮出したミルクティー」を「チャイ」と呼び、「スパイス入りのミルクティー」を「マサラチャイ」と呼んで区別する飲食店もあります。

 

このように諸説あり、厳密な意味合いを求められると複雑になるため、当ブログでは日本で一般的にイメージされる定義「チャイ=スパイス入りのインド式ミルクティー」説を採用したいと思います。

 

【歴史】

中国起源説とイギリス起源説があるそうです。

《中国起源説》

中国はお茶の発祥地ですね。中国語の「茶(チャ)」がなまってインドに伝えられ「チャイ」と呼ばれるようになったといわれています。中国ではかつてネギやショウガを煎じて飲んでいたことから、それに習いインドでも香辛料を入れる飲み物になったのではないかとのこと。中国は漢方のイメージがあるので「なるほど」と納得しました。

 

《イギリス起源説》

イギリスがインドを植民地化したのは1877年。インドで栽培した紅茶は、良質な茶葉をヨーロッパへ輸出し、残ったものを現地で売っていました。粗悪品は苦くてまずいということで、ミルクや砂糖、スパイスを加えるなどしておいしく飲めるように工夫していった結果、現在のスタイルが完成されたといわれています。確かにチャイはあっさり味の上品な茶葉より、濃く煮出せる茶葉の方がマッチしますよね。

 

健康面で期待できる効果

紅茶とスパイスは、それぞれ美容・健康に嬉しい効果を発揮するといわれています。

 

《紅茶の代表的な効果》

「フラボノイド」で活性酸素を撃退

不規則な生活や食品添加物などにより蓄積する有害物質「活性酸素」と戦う「抗酸化力」を持つ「フラボノイド」が紅茶に含まれています。

 

殺菌効果で風邪を予防する「カテキン」

よく風邪予防のため緑茶でうがいしますが、紅茶にも殺菌効果のある「カテキン」が含まれています。歯垢や口臭予防にもなるんだとか。

(最も、甘みたっぷりのチャイは歯にはあまりよくないかもしれませんが)

 

栄養たっぷりで新陳代謝アップ

ミネラルやカルシウム、ビタミン類など、健康をサポートしてくれる栄養素が豊富にあるのも嬉しいポイント。

 

※ただし、紅茶にはカフェインが含まれているため苦手な方は注意しましょう。

 

《各スパイスの効果》

●シナモン

スリランカ・インドなどでとれるクスノキ科の熱帯性常緑樹セイロンニッケイが原料。紀元前4000年頃にはミイラの防腐剤として使われていた歴史ある香辛料だといわれています。樹皮を乾燥させたもので、甘みを感じさせる独特の香りが特徴です。アップルパイをはじめお菓子作りに向くスパイスで、インドや中近東付近の料理に多く使われています。

 

※シナモンの種類は多様で、「純種」とされるのはスリランカ発祥の「セイロン・シナモン」ですが、中国発祥の「カシア・シナモン」には、肝疾患を引き起こしたり悪化させたりする可能性がある化学物質「クマリン」が多く含まれているため、過剰摂取は控えること。特に肝疾患がある人は注意が必要です。

 

【期待できる効果】

☆毛細血管の老化防止

☆血行を促進し体を温める

☆中性脂肪やコレステロール低下

☆殺菌・解熱作用

☆整腸効果

☆抜け毛予防

☆血圧・血糖値低下

 

《蛇足》

古代エジプトの女王クレオパトラも、ローズと併せシナモンを愛用していたといわれていますね。これがかの英雄カエサルやマルクスを虜にした香りと考えると、感慨深いものがあります。

なお八つ橋でお馴染みの「ニッキ」や、漢方薬の「桂皮」は、原料となる木の産地・使用する部位が異なる近縁のシナモンです。

 

 

●カルダモン

ショウガ科の多年草。実(種子)を収穫し乾燥させたものです。インド・スリランカ原産で、ユーカリ系とレモン系をミックスしたような鋭い芳香と、ぴりっとした辛さはエスニック料理との相性がぴったり。コーヒー、カレー、肉料理などの香り付けに用いられます。インドなどでは口臭予防やリフレッシュのため、ホール(種の状態)をそのまま口に含んで噛む風習もあるとのこと。

 

【期待できる効果】

☆疲労回復

☆口臭予防

☆風邪予防

☆整腸作用

 

《蛇足》

古代エジプトでは「神に捧げる香」として神殿での祈祷に使われたり、毒殺の危険がある王たちの解毒剤としても用いられたりしていたそうです。

漢方薬では「白豆蒄(びゃくずく)」と呼ばれ、健胃剤・風邪薬として使われてきました。

 

 

●クローブ

インドネシア原産。フトモモ科・熱帯性常緑樹の一種。開花直前のつぼみを乾燥させ香辛料にします。スパイシーでありながら、バニラに似た甘さも感じる強い香りが魅力。肉料理の臭み消し、カレーの風味付けなどに使われます。

 

【期待できる効果】

☆血糖値を低下

☆消化能力向上

☆コレステロール値低下

☆口内の衛生環境維持

☆歯痛緩和 

 

《蛇足》

海外では、食後の口直しにそのまま噛むという話を聞き、私も実際チャレンジしてみました。噛んだ瞬間ミントのような味がして、なんとなく舌がしびれる感覚が。歯の痛みを抑えることもできる香辛料ということなので、麻酔っぽい作用もあるのかもしれません。高らかに「おいしい」と主張はできないのですが、ちょっとクセになるかも!インドの民間療法では、風邪予防に噛むこともあるみたいです。

 

中世ヨーロッパでは、レモンやオレンジなどにいくつかクローブを刺したものを「ポマンダー」と呼び、魔除けにしていたそうですね。部屋に飾れば芳香剤になりそうですが、どうでしょう…試してみてもいいかも??

 

《スパイスの副作用について》

過剰摂取は逆効果

シナモンに限らず、たいていのスパイスはとりすぎると逆効果です。通常の料理では過剰摂取になることはありませんが、例えば成分を凝縮したサプリメントを飲む際は用量を守るよう注意する必要があります。

 

妊娠中・授乳中などは控える

胎児や小さい子ども、持病を持っている方などへの影響・安全性について100%の確証はありません。スパイスの使用に不安がある方は控えた方が無難です。

 

 

作り方を紹介

基本的なスパイスは「シナモン」「カルダモン」「クローブ」ですが、私は「ガラムマサラ」「コリアンダー」「クミン」「ブラックペッパー」もプラスしています(ちなみに入手先は「カルディ」)。皆さんも入れるスパイスの種類や量を変えて、自分だけのオリジナルチャイを作ってみてください。冬は体を温めるショウガを追加するなど、季節によって特別ブレンドにするのもおすすめ!

 

【材料】およそ2人分

☆茶葉…2~3パック

☆シナモン…スティック1本

☆カルダモン…原形(ホール)約5個

☆クローブ…原形(ホール)約5個

☆水…300ミリリットル

☆牛乳か豆乳…300ミリリットル

☆砂糖か蜂蜜…適量

 

※お好みで「ガラムマサラ」などスパイスを追加してください。ピリッとしたスパイシーな味わいにしたい方は「ブラックペッパー」を加えると良いですよ!

※各分量はあくまで目安です。

 

【準備】

あらかじめホールはミル(ない場合は100均のすり鉢でも可)で砕いておきます。

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※砕くのに時間がかかるので、カルダモンとシナモンは今回パウダーを使ってしまいました…

 

【3ステップ簡単レシピ】

①鍋に水と茶葉、スパイスを入れ煮詰めます。

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②茶葉が十分開いたら、最後に牛乳を入れます。

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写真だとわかりにくいですね…

 

③砂糖か蜂蜜を入れひと煮立ちしたら、茶こしでこして完成です!

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【おいしさアップのポイント】

極力「原形(ホール)」で

スパイスは使う直前に砕くことで、深い香りを出してくれます。最初からパウダーになっているものの方が便利ですが、より本格的な味わいにしたいなら原型で!

 

茶葉は「アッサム」か「セイロン」

紅茶といえば、「ダージリン」「アールグレイ」が一般的かもしれませんが、これらは色・香りをそのまま楽しめるストレートの方が適しています。スパイスに負けない濃い風味を出す茶葉は「アッサム」「セイロン」です。

 

牛乳を入れるタイミングは最後

茶葉が開く前に牛乳を入れてしまうと、せっかくの茶葉とスパイスの香りが落ちてしまいます。ゆっくり煮出してから、最後に牛乳を入れましょう。

 

 

以上、チャイ作りレポートでした。

何回か挑戦してベストな配合を探っていきたいです!

これからの寒い季節は、ココアと併せてリピートしたいホットドリンクだと思います。興味のある方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

 

 

 

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