スカラーの衣食住

ど田舎のブラック企業で働く社畜。基本給12万円という嘘みたいな低賃金でサバイバル中です。日常での気付き、お役立ち情報などを発信していければと思います。

【秋の夜長に】紙の「タージマハル」を組み立ててみた【ペーパーナノ】

 

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山が色鮮やかに染まり始める秋。日照時間も徐々に減り、急いで冬支度を進めている方もいるのではないでしょうか。

 

そんな秋の夜長には、ほどよく集中して豊かな時間を過ごせる趣味がほしくなりますよね。今回は、その趣味の一つとして「ペーパークラフト」をおすすめしてみようと思います。

 

初心者・不器用でも完成できる「ペーパーナノ」

今回私が組み立ててみたのは、あらかじめほぼカットされていて、あとはアルファベットごとに分けられた紙のパーツをノリでくっつけるだけで立体作品ができあがる「ペーパーナノ」です。

 

子どもの玩具売り場や雑貨店でよく見かけてずっと気になっていたので、購入しました。

 

器用じゃないんで完成できるのかは分からなかったのですが、サンプルで置いてあった「タージマハル」が素敵だったので思い切って挑戦です。

 

ちなみに難易度は4/5とのこと。けっこう高め!大丈夫か…。でも対象年齢12歳以上だから大人はヨユーのハズ!

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キヤノンさんのサイト「Creative Park」でも「タージマハル」のペーパークラフトがあり、こちらはなんと無料で印刷可能!

 

キヤノン クリエイティブパーク

http://www.canon.com/c-park/

 

ただ、自分で印刷して組み立てるのは難易度が高そうだったので、今回は購入したナノをやってみることにしました。紙の扱いに慣れてきてコツをつかんだら「Creative Park」の建物にも挑戦してみたいですね。

 

《用意する道具》

☆工作マット

☆ピンセット

☆糊

☆カッター

※私はカッターがなかったので彫刻刀で代用しましたが、問題ありませんでした!

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《いざ制作!》

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平面からだと、どこがどう折れるのかイメージしにくいです。あまり深く考えず、最初は説明通りカットして折り目をつけていきました。

 

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個人的に一番難しかったのは、宮殿のど真ん中にある大きいタマネギ。折ってクセをつける(立体にしていく)ときは、とにかく下の土台部分をつなげることを意識するとうまくいきます。

 

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4隅のちっちゃいタマネギもなかなか手強くて、何度もリトライしました。ピンセットで紙を十字に重ね、土台に差し込み糊で固定。簡単な作業に見えますが、ピンセットなのでしっかり力を入れられず十字に重ねたはずの紙がズレてなかなか土台にはまらなかったり、バラバラになったパーツが机の下に落ちて見えなくなったりと苦戦します。

 

土台は2枚ずつなのですが、どこかのパーツが1枚余ってしまいました…!紙の城すら満足に建てられないとは…。もし私が大工なら、今頃クレームだらけの悪徳業者になっていたことでしょう。(幼い頃将来の夢が「大工さん」だったのですが、そのまま実現しなくて良かった!)

 

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エントランス的な部分の外壁は内側と外側を逆にくっつけちゃって、やり直すとき糊がベトベトになりました。皆さんは間違えないように注意!

 

完成!

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時間はかかりましたが、なんとかできあがりました。
(仕事終わりにちょこちょこ進めて、約3日くらいですかね)


小学生だとちょっと難しいかなと思う難易度なのではないでしょうか。

 

大人なら、不器用でも少しずつ組み立てていけば問題なくクリアできる感じです。
工作中はもう熱中して充実した時間を過ごせますし、飾ってもおしゃれなんで
これで1,000円なら良い買い物なんじゃないかなと感じました。

 

《ちょこっと豆知識》

タージマハル(ताज महल)

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インド・アグラの世界遺産。

 

ムガル帝国第5代皇帝のシャー・ジャハーンが、愛妃ムムターズ・マハルを弔うために建設した墓廟。曲線が美しい総大理石の建物は宮殿と見紛うほど豪奢ですが、お墓です。

 

皇帝は戦場に連れていくほどムムターズを溺愛し、18年間に14人もの子どもをもうけました。しかしながら、彼女は37歳で産褥熱により命を落としてしまいます。その死を悼んで約18年もの年月をかけて建てたのが「タージマハル」です。

 

当時は皇位争いが激しく、愛妃の死後も戦いは続き、皇帝ジャハーンは実の子どもによってアグラ城に幽閉されてしまうことに。閉じ込められた部屋から見える「タージマハル」を望遠しながら失意の晩年を過ごしたと言われています。

 

これだけ壮大な墓をつくったのは、自らの権勢を誇示するためという政治的な理由もあるらしいですが、ロマンチックで悲劇的なエピソードもあって多くの人を魅了し続けてきたということです。

 

演劇とかでありそうなお話ですが、ムムターズちょっと子ども産みすぎじゃないですかね。そりゃ14人も産んでりゃあ体力もなくなって危険だわ!って思うんですが。しかも昔だからそんなに栄養もとれなかったんじゃないの?!

 

現代の感覚でものを言うべきではないかもしれませんが、大切ならもう少し労れなかったのかなぁと。しかもその子どもたち、成人してから皇位争いで泥沼バトルだし!

 

「1家庭につき多くても2人くらいかな」という現在の少子化国家日本からすれば、考えられない人数ですよね。

 

…と、いろいろエピソードに対するツッコミはあるものの、とにかく人生で1度は見てみたいですね!治安が心配なので、なかなか勇気が出ないんですけど。

 

もしインドに行ったら、この白亜の墓を見て、本場のカレーとチャイづくりを修業してこようと思います。

 

それまで紙のマハルを眺めながら、想像をふくらませます!